浄化槽維持管理

浄化槽維持管理
正しい維持管理を
維持管理とは(浄化槽の健康診断の事です)


浄化槽内には微生物が棲んでいます。槽内の微生物の活動により休みなく浄化作用がおこなわれています。 したがって浄化槽の正常な機能を維持し、適正な水質を確保するため、定期的に保守点検(健康診断)をおこない、 異常の早期発見と適切な清掃修理(治療)をおこなわなければなりません。これが維持管理です。
維持管理が不十分、又、正しく使用されていないと次第に機能が低下し、臭気、水質汚染の原因となります。
さらに機能を正常にもどすために余分な維持費がかかります。


       ◆維持管理(保守点検)の業務案内

浄化槽本体

内容

1.水流、溶存酸素状態の点検、調整
2.汚泥の調整
3.消毒剤の補助
4.異物やスカムの除去
5.防虫、防臭などの措置

ブロア

内容

1.エア圧力、送気状態の点検、調整
2.騒音、振動等の点検、調整
3.ピストン又はダイアフラム・弁の点検、交換
4.ロータリー式はベルト、オイルの点検、交換
5.エアクリーナーの点検と掃除、交換
6.その他、各部の点検


維持管理契約はお済みになりましたか?

浄化槽の正常な働きを維持するために、浄化槽法によって定期的に保守点検および清掃することが義務づけられています。

維持管理契約はお済みになりましたか?
維持管理契約はお済みになりましたか?
保守点検および清掃は専門の業者に委託されることをおすすめします。 


また、このほかの法定検査として、処置後の水質検査に関する検査及び定期検査として、年1回は指定検査機関による水質検査を受ける事が義務づけられています。
(財)静岡県生活科学検査センターで行っています。
(7条、11条)


連絡先(異常を感じたら)

使用中に万が一、次のような異常が発生した場合は、ご契約の維持管理にご相談ください。

連絡先


  • ブロアが停電したとき
  • 異常音が発生しているとき
  • 異臭がひどいとき
  • 冠水したとき
  • 泡が異常に発生したとき

浄化槽はお宅の財産です


  1. 浄化槽は静岡県においては静岡県浄化槽取扱い要網が52年4月1日から実施され、この要網の規定により取り扱う事になりました。
  2. 浄化槽保守点検の標準作業と浄化槽設備の標準作業を実施します。
  3. 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第8条2項及び同法4条に基き、浄化槽の維持管理契約を締結しましょう。
  4. 維持管理の巡廻記録は同法により3年間保存しなければなりません。


定期的な保守点検を実施しましょう。

有 資格者が点検!!

次の事項を調べています。

 次の事項を調べています。

  • 浄化槽の荘内は正常水位であるか、確認。
  • ブロワの電源は入っているか、確認。
  • 消毒剤は入っているか、確認。
  • きれいな水が出ているか、水質検査を行い調整する。

維持管理が不十分、又、正しく使用されていないと水質汚染や臭気の原因になります。

維持管理が不十分、又、正しく使用されていないと水質汚染や臭気の原因になります。


消耗部品実費交換
部品交換交換次期
エアクリーナー
(フィルター)
1年毎
ピストン
1~2年毎
ダイヤフラム1年毎
ベースガスケット1年毎
ベルト使用条件により
必要に応じ
オイル使用条件により
必要に応じ
部品交換

※メーカー指定があります。

消毒剤

消毒剤の投入量はトイレの使用回数や
風呂選択党の条件で大幅に異なります。
(薬は湯に溶けやすい)

別途料金


  • 消耗品につきましては保守点検業者あるいは浄化槽管理士が交換いたします。
  • 清掃時期は使用条件・季節・使用人員・ペーパーの質、量により異なりますので保守点検業者(浄化槽管理士)の判断におまかせください。
    (浄化槽法では年一回以上と定められています。)

施工行程

水質測定

水質測定

バッ気槽汚泥の沈殿
試験(SV)及PH.GR
残留塩素試験

同上及透視度測定

同上及透視度測定

槽内調整

槽内調整

槽内清掃中

槽内清掃中

浄化槽Q&A

Q. 1年に1回くみとりをしていれば、点検は必要ないのでは?
A. 浄化槽は、汚物を取り除くだけの汲み取りトイレとは違います。
     保守点検と清掃は別です。
   浄化槽は微生物が活躍して生活排水を処理する装置です。
   その装置や機器類が正常に動いているか、消毒剤が足りているか、きれいな水が出ているか、汚物の溜り具合等の確認をし、清掃時期を判定しています。
   高度な知識と技術が必要ですので、資格を持ったプロによる定期点検をお勧めします。
Q. 浄化槽から臭いがするのですが?
A. 浄化槽には汚物が有りますので、多少の臭いはありますが、ひどい臭いの原因として考えられるものは、
  • ブロワーの故障、寿命、コンセントが外れている。
  • 浄化槽の清掃の時期がきている。又は、時期が過ぎている。
  • マンホールの枠に石などがはさまり、蓋がきちんとしまっていない。
  • 浄化槽が正常に機能していない。
  • 家族に体調が悪く薬をのんでいる人がいる。
  • トイレ、風呂から薬品や洗剤をながした。

等の原因により、浄化槽が正常に機能していない為です。ご近所の迷惑にもなりますので、早めの処置が必要です。
臭いが気になりましたら、点検業者へ連絡してください。

Q. 浄化槽の周りにハエの様な虫が発生しました。どうしたらいいですか?
A. 浄化槽内には汚物が溜まっているので、コバエや蚊が発生することがあります。
     その虫は、身体に大腸菌等を付けたまま家の中へ侵入し、食べ物や洗濯物等に止まり、感染症を媒介したりします。
   とても不衛生なので、都度殺虫処理が必要です。市販の殺虫剤では効果が短いです。
   状態に合わせた殺虫剤が必要となりますので、点検業者へ連絡してください。
Q. 浄化槽のブロワーから大きな音がでています。どうしたらいいですか?
A. 音の原因として考えられるものは、
  • ブロワーの故障
  • 設置状況が悪い
  • 振動している
などがあります。
ブロワーは、浄化槽に空気を送る役目をしています。ブロワーの機能が十分に得られないと、浄化槽内の微生物が酸素不足となり、死滅してしまいます。
臭気の原因にもなり、ご近所にも迷惑になります。
以前に比べて音が大きくなったり、使用年数が経っている場合は、部品の劣化や寿命が考えられます。点検業者へ連絡してください。
Q. トイレ掃除に薬品を使っても大丈夫ですか?
A. 一般的に酸性・アルカリ性の洗剤は、多量に使用すると浄化槽内の微生物を殺してしまいます。
     トイレ掃除は、水やぬるま湯で行ってください。
   汚れが気になる場合は、中性洗剤を適量使用してください。できるだけ便器に薬品を流さないように注意が必要です。
Q. 浄化槽か下水かわかりません。どうしたらわかりますか?
A. 浄化槽の場合
     家の周りに約50cm位のマンホールの蓋が1枚~3枚位あります。
   また、その近くにブロワーがあります。
  
     公共下水の場合
     上記のものが見当たらない。
     道路に近い敷地内に20cm~25cm位の蓋(市か県のマーク付)があります。

     水道の検針票があればご覧ください。
     水道料金と下水道使用料の両方に金額が入っていれば公共下水です。
     水道料金のみに金額が入っていれば浄化槽です。
Q. 1年くらい留守にします。ブロワーのコンセントを抜いてもいいですか?
A. 原則として、ブロワーの電源は切らないでください。
     浄化槽に空気が送られなくなり、微生物が死滅し槽内の汚物が腐敗するので、臭いの原因になります。
   ただし、長期間留守になる場合は、浄化槽の清掃をし、水張をすれば、電源を切ることも可能です。(水張は土圧による割れを防止するためです。)
   点検業者にご相談ください。
Q. 7人槽の浄化槽の点検と清掃の費用はどのくらいかかりますか?
A. 7人槽の浄化槽といっても、トイレの排水のみを処理する単独浄化槽と、生活排水すべてを処理する合併浄化槽が有ります。(現在設置できるのは合併浄化槽のみです)
     1回の基本点検料金は、税別3,000円~4,000円です。(年3回~4回)
   その他、状態によって使用する薬品、部品代、修理費は別料金となります。

   清掃料金は、容量によって違ってきますので、7人槽ということだけしかわからない場合は申し上げられません。
   メーカーや型式がわかれば、おおよその料金をお伝えできます。
   静岡市内のお宅でしたら、直接伺って、御見積することもできます。
Q. 浄化槽の中から水が流れる音がします。大丈夫ですか?
A. 正常水位であれば、異常ありません。
     ブロワーから浄化槽に空気が送られ正常に機能している証拠です。